越境ECにおいて、物流戦略は事業の収益性を直接左右します。2026年現在、主要な選択肢は3つ。Amazon FBA、TikTok FBT、そして自社倉庫。それぞれにメリットとデメリットがあり、扱う商品やターゲット市場によって最適な選択は異なります。今回は、この3モデルを費用・スピード・リスクの観点から徹底比較します。

FBA vs FBT vs 自社倉庫

Amazon FBA・TikTok FBT・自社倉庫のコストと配送スピード比較

Amazon FBA:安定の信頼感

Amazon FBAは最も確立された越境EC物流サービスです。全世界に展開されたフルフィルメントセンターと、Amazon Prime対応による高速配送が最大の強み。特に米国市場と欧州市場では、FBAを活用することで配送リードタイムを1〜3日に短縮できます。ただし、手数料は高めで、長期在庫の保管料も無視できません。2026年は、FBAの料金体系が一部改定され、小型軽量商品には有利になった一方、大型商品にはやや不利になっています。

TikTok FBT:急成長中の新選択肢

TikTok Shopの成長に伴い、Fulfillment by TikTok(FBT)の存在感が増しています。2026年、TikTokは各地域にフルフィルメントセンターを拡大中で、特に東南アジア市場での拠点網が急速に整備されています。FBTの最大のメリットは、TikTok Shopとのシームレスな連携です。在庫情報が自動的にTikTok Shopの商品ページに反映され、在庫切れによる機会損失を防げます。

自社倉庫:自由度の高さ

自社倉庫の最大のメリットは柔軟性です。FBAやFBTのようなルールに縛られず、自社の商品特性に合わせた物流設計が可能です。特に、大型商品や冷蔵・冷凍が必要な商品、高単価な商品は自社倉庫との相性が良いです。ただし、物流業務の内製化には人員とシステムへの投資が必要で、売上規模が一定以上ないとコストメリットが出にくいです。

まとめ

理想的なのは、ハイブリッド戦略です。主力商品はFBAやFBTで高速配送に対応し、大型商品や特殊な商品は自社倉庫で対応する。それぞれの特性を理解した上で、自社の商品構成やターゲット市場に最適な組み合わせを選ぶことが、越境EC物流成功の鍵です。